mukofungoj ĉiuloke

 変形菌はどこにでも
 

OmniBook XE3 + Debian GNU/Linux (Squeeze)

だいぶ前の話になるけれど、送ってもらった OmniBook XE3、そのままもらっちゃうことになりました。某さんありがとう。

で、これもけっこう前のことですが、OSとしてぶちんこんでおいた Debian GNU/Linux Lenny を Squeeze にアップグレード。とくに問題なし。ブラッブなサウンドカードのファームウェアも継続して稼動してて、ストリーミングラジオ聞きながらテキスト書きにつかってます。

ソースコードがねえじゃねかコラァなファームウェア問題については、さすがに Debian では討議がなされているもよう。討議を煮詰めて投票(→意思決定)。そのあたりは General Resolution: Lenny and resolving DFSG violations 参照のこと。英語イヤンな人はムトゥ神(→解説)の超訳を。趨勢の解説も。(関係ないけど料理がうまそうー!)

めんどくさいことになりがちな意思決定の手続きもちゃんとやろうぜってのが Debian のいいところだと思います。内実がどうあれ、フリーソフトウェアのコミュニティに対していさぎよい「社会契約」(誓い)をたてようって態度でもう涙がにじんできますね(笑)。現実は醜悪なことのほうが圧倒的なのですから。
 
 

リトルでビッグて、これいかに

ただいま Little Big Muff 試行錯誤中。以前はバンドメンバーに Fuzz Face を借りていたけど、こりゃコンパクトで使いまわしがいいや。それにしても、ファズで歪みの音色をつくるのは楽しいね。好きなバンドがファズの極悪歪み音色なんだから楽しくてあたりまえか。ただイコライザかましてグシャッと汚くしてるので、ファズ一本(と楽器とアンプか)で音づくりしてる人からみれば邪道かも。課題はよくばってて、サステイン短めでロウ(raw)で音圧残ってて、かつブリブリに汚く歪ませるにはどうしたらいいんじゃーつうあたりです(Fuzz Face の方が案外サクッと調整できてたような)。ロウなのにブリブリって矛盾してるんだけど、それがいいのですね。あれだよ、D-beat raw punk だよ。時代は80年代だよ。なんのこっちゃ。

「ちっさくてビッグ」ってなんじゃいって名称だけど、もともと Big Muff というファズエフェクターの名機があって、そのちっさい版というわけでこのネーミング。Little は Big Muff じたいにかかってるわけですな。でもコンパクトエフェクターだからってあなどっちゃいけません。ファズらしい音もつくれるし、ディストーション寄りの音色もフォローするすぐれもの。おまけに古いボックスだと電源が電池オンリーなのがあたりまえだったりするけど、Litte Big Muff は現代のものだけあって9VDC(マイナス)のインタフェースがついてて便利だ。

そおいえば、前にヘルプでギターひいてくれてたAOKI君(お世話になりました)、Muffは Sovtek と Electro-Harmonix のどちらも使うんだね。

いったいなんの話? や、まだバンド生きてますよという生存の主張なのであります。なんか近況聞かれるんで。ところで誰かギターやらないか?(かけもち×) できれば初期のロウなクラストパンクがいける人。性別年齢不問。公安とファシストはお断り。
etikedo : DIYパンク
 
 

「ドゥルーティの友」グループ

The Friends of Durruti Group: 1937-1939 森川莫人さんが「ドゥルーティの友」の紹介テキストを翻訳中。「ドゥルーティの友」は、ファッシスト反乱軍がせまってるっちゅーのに1937年にスペイン「人民戦線」内部で勃発した〈アナキスト+反スタ共産主義者 vs スターリニスト〉の「内戦内内戦」の当事者グループの一つです。街頭でPOUMと共闘しつつ反革命=スペイン共産党と激突した、アナキスト武装集団の中核。

つまり「ドゥルーティの友」は、人民線政府に入閣して日和っていたCNT-FAIダラ幹の限界をのりこえようとしていたわけです(手遅れだったわけですが)。蜂起主義なのが綱領主義なのか。いや「革命」戦争派か。こういうの読んでると Sin Dios の「平和なんかいらない、勝利がほしいだけ」ってプロパガンダを思い出しますね。アナクロといわばいえ!というところでしょうか。
 
 

★転載★ 外国人排斥を許さない6・13緊急行動への参加・賛同の呼びかけ

<外国人排斥を許さない6・13緊急行動への参加・賛同の呼びかけ>
★Join a 6.13 Emergency Action-----No to Foreigner Ostracism and ZaiTokuKai

★6月13日にデモを企画しています★
 音楽あり踊りありシュプレヒコールありのデモです。
 在特会の主張に違和感を持つ方は、その気持ちを表現するために是非!是非!ご参加下さい。一人でも多くの方の参加が本当に必要です!
 当日の参加が無理な方は、匿名でも構いませんので賛同をお願いいたします!
 (↓当日のスケジュール、賛同の送り先は下の方にあります↓)
 
 2009年4月11日埼玉県蕨市で、不法滞在を理由として両親が強制送還され、日本政府により家族と別れて暮らすことを強いられた女子中学生の自宅・学校に押しかけるという卑劣なデモがありました。その内容は外国人を犯罪者と断定し、日本から追い出せという主張でした。主催したのは「在日特権を許さない市民の会(在特会)」などです。

 今回その在特会などが、京都市で外国人参政権に反対するデモをしようとしています。私たちは今回の彼らの行動が、京都にとどまるものではなく、また外国人参政権を巡る問題だけにとどまるものでもなく、日本に新しく現れた排外主義的な動きであると捉えています。今はまだ彼らの動きは大きくないものに見えますが、不況下においてファシズムや外国人差別が肥大化した歴史を思い起こすとき、今回の動きを見過ごすことは出来ません。そこで私たちは今回彼らがデモをしようとしている6月13日に抗議の意味を込めて、「外国人排斥許さない6・13緊急行動」としてデモを企画しました。

 このような外国人排斥の風潮を許さないのだという強い意志を全国的に示すことが今必要とされているのではないでしょうか。時間が限られた中で恐縮ですが、本行動への皆様の参加と賛同を広く呼びかけます。

  On April 11th, 2009, there was a demonstration which insists the foreign people as criminals and tries to ostracize foreign people from Japan. As a part of the demonstration, participants called at a house and a school of a girl who was compelled to live alone because her parents had been extradite as illegal immigrant by Japanese Government.
  This demonstration was organized by ZaiTokuKai. This group is now planning a new demonstration in Kyoto against enfranchisement of foreign people.
  We consider this movement is not only Kyoto province, or enfranchisement of foreign people, but an action of newly risen exclusivism in Japan. This movement has not been sophisticate, but we can not overlook their activities as we remember growing Fascism and Exclusivism during depression.
  Now, we planned an anti-action against ZaiTokuKai as “6.13 Emergency Action-----No to Foreigner Ostracism and ZaiTokuKai.” Although, there is not enough time till this action, we call on for your participate and adhesion.

★外国人排斥を許さない6・13緊急行動 6.13 Emergency Action★
◆日時 6月13日(土)
 11:00 京都・三条河川敷集合→11:30 デモ出発→12:30 デモ解散(三条河川敷)→13:30 三条河川敷集合後、ビラ配り
  11:00  We meet at River area of Sanjo, Kyoto→11:30 Demo. Start→12:30 Demo. finish→13:30 We meet again at the River area of Sanjo before handing the leaflets on a street.
◆主催:外国人排斥を許さない6・13緊急行動実行委員会
 Organized by Executive Committee of 6.13 Emergency Action
◆連絡先:613action@gmail.com
◆ブログ:http://613action.blog85.fc2.com/
(現時点で500名を超える方々から賛同をいただいております。ありがとうございます。ブログには賛同者の一覧や、いただいたメッセージが掲載されてあります)

■注意事項
・在特会はネット上への動画のアップを戦術的に行っていますので、当日私たちの行動に対する撮影が予想されます。不当な撮影には抗議していきますので、その際は実行委員に声をかけるようにして下さい。それでも撮影を完全に防ぐことは難しいので、顔を写されたくない方は各自で工夫をお願いいたします。
・当日の撮影は、基本的に実行委員会のみに限らせていただきます。撮影を希望される方は事前に613action@gmail.comまで連絡を下さい。
■NOTE
  We regulate shooting of demonstration. But ZaiTokuKai may take photos of you without permission. Please be aware to protect your own privacy.
If any of participants would like to take photos of the demo., please contact to the committee (613action@gmail.com) beforehand.

==メールフォーム(下記をコピー&ペーストして613action@gmail.comまでお願いします)==

●外国人排斥を許さない6・13緊急行動に賛同します。
○賛同団体・個人名(肩書きがあれば)

○公表します・公表しません

○一言メッセージなどあればお願いします

==================================================

==MAIL FORM(Please copy & paste the following and send to 613action@gmail.com)==

●I sympathize with the “6.13 Emergency Action.”
○Name(individual or group)

○Can we publish the name? (Yes or No)

○Post your message, if you have.

==================================================
 ナチスが共産主義者を攻撃したとき、自分はすこし不安であったが、とにかく自分は共産主義者でなかった。だからなにも行動にでなかった。次にナチスは社会主義者を攻撃した。自分はさらに不安を感じたが、社会主義者でなかったから何も行動にでなかった。それからナチスは学校、新聞、障害者、ユダヤ人等をどんどん攻撃し、そのたびに不安は増したが、それでもなお行動にでることはなかった。そしてナチスは教会を攻撃した。自分は牧師であったから行動にでた。しかし、そのとき自分のために声を上げてくれる者はいなかった。
(マルティン・ニーメラー/ナチスに抵抗したルター派牧師)
 
 

Debian GNU/Linux (lenny) + Maestro3

OmniBook XE3 gc で採用されているサウンドカードは ESS 社製の Maestro3。バイナリのファームウェアしか提供されていないじゃないかと Deiban (lenny) からパージされていた。つまりマエストロはソースコードが秘匿されたバイナリ・ブラッブ(binary blob)としてあつかわれたことになる。マエストロ=親方(この場合 ESS 社)は技術をかくすということか。したがってわれわれ自由な計算機を活用する人民は、lenny リリースにあたっての Debian プロジェクトの対応はフリーソフトウェア運動として筋のとおったものと称賛しなければならない。

とイキガッテみせたところで、作業中はひたすらぐーたらで CD とりかえたりするのもめんどくさい人間にしてみれば、計算機でストリーミングラジオをならしっぱなしにしておきたい誘惑にはあらがいがたいのも事実。というわけで、せっかくパージされたイケズなファームウェアをふたたびつかえるようにする。おい! 以下、ホームディレクトリで作業することとする。

$ wget ftp://ftp.alsa-project.org/pub/firmware/alsa-firmware-1.0.19.tar.bz2
$ tar jxf alsa-firmware-1.0.19.tar.bz2
$ cd ./alsa-firmware-1.0.19
$ ./configure

configure && make && make install しようとしたが、開発ツールがないんだよとおこられる。そういえば gcc も make もいれてなかった。Debian Wiki の記事にしたがって build_essential もいれておく。apt-get の提案で g++ とかも芋づる式にはいった。

$ sudo apt-get install gcc make build_essential

configure で展開された該当ファームウェアのディレクトリに移動して make。

$ cd ./maestro3 && make

すぐに ALSA のもとで使用できるファームウェアがビルドされる。Maestro3 用のファイルを /lib/firmware/ecc に管理者権限で cp か mv。eccのディレクトリがみあたらない場合は自分でこさえておく。

$ sudo mkdir /lib/firmware/ess
$ sudo cp *fw /lib/firmware/ess

けっか、以下のようにファームウェアがおかれていればよい。

/lib/firmware/ess/maestro3_assp_kernel.fw
/lib/firmware/ess/maestro3_assp_minisrc.fw

ここでモジュールを再構成。modprobe -r は rmmod でもよい。

$ sudo modprobe -r snd-maestro3 && modprobe snd-maestro3

いちおう、ふだんつかうユーザを audio グループにくわえておこうとしたら、ALSA 関連ファイルをインストールした時点で設定されていたもよう。apt はよくでてきる。

これでめでたくサウンドカードが機能するようになった……つまりバイナリ・ブラッブ奴隷のなかまいりだ。ごめんよシオ・デ・ラット。奴隷解放のみちのりは自分のせいでとおくなる。

で、みずからの惰弱さをたなにあげ、チップ・ベンダはソースコード公開をデフォルトにしろといっておきたい。たのむよほんと。公開したってうしなうものなにもないでしょ? あ、ベンダ間の開発競争で他社に覗き見されるのがいやなのか。でもそれでうしなうものって具体的にはなんだろうか。

dank’ al:
 
 

OmniBook XE3 を Debian(lenny)+LXDE でつかう

ともだちにおくってもらった HP の OmniBook XE3 GCDebian GNU/Linux 5.0 (lenny) をクリーンインストール。ディスクが10GBと容量がかぎられているため、最初にデスクトップ環境はいれず、あとから LXDE を追加してためしてみた。Lightweight というとおりマアマア軽快に動作するので、自宅でのメールのよみかきやネット徘徊はこれでいいだろう。これまでつかっていた計算機の HDD がご臨終してどうすんべとおもっていたけど、当面のツナギとしては必要十分だ。

でも自宅で制作関係の作業したい場合、Mac つかえないとこまるしなぁ。Serial ATA 全盛のいまとなっては、ふるい ATA の 2.5inch HDD って割高感がある……が、まあそのうちなんとかするしかない。
 
 

救援会と声明

etikedo : 反弾圧
 
 

デモ参加の心得を補完する

以下、デモ参加の心得とのこと。
デモ参加の心得(北条時輔ファンサイト)
いいたいことはなんとなくわかりますが、伝聞や憶測はちょっと……というのが正直なところ。経験主義が絶対だとはいいませんが、個人的・集合的な経験にてらしあわせて補完・訂正してみます。
  • パクられて身元が割れたらどうなるか:
    1. 勾留される。公安事件の場合はまず二泊三日ではすまず、たいてい勾留が請求され認容されます──請求をかけるのは地検、判断するのは地裁。状況によっては勾留延長。逮捕による身体拘束は最長72時間(警察48時間+検察24時間)、おなじく勾留10日・勾留延長10日で、起訴前段階では最長23日間留置されえます。起訴前段階の司法取引制度は存在しません。自由業でなければ、まずこれだけで社会生活が破綻します。アメリカのデモでちょっとパクられちゃったけど翌日釈放されたなんて経験は、日本では通用しません。
    2. 書類上は司法警察官をなのる警察官が居宅にガサ(家宅捜索)をいれる。デモでパクられた場合はかならずといっていいほど公安警察がやってきます。捜索令状は地裁に請求されますが、まず却下されません。その結果、人定情報たりうるもの(公共料金の領収証とか)やパクられた現場に関係するもの(デモであればそのビラなど)などが押収されます。被疑事実と関係ないもの、とくに交友関係がわかるような名簿的なもの(携帯、パソコン含む)が押収されることもあります。運動団体に所属していればその事務所や、行動主催者に関係するところなどにもガサがおよんだり。
    3. 公安警察が親(親族)、友人、学校・職場など関係各所に聞き込みをよそおって圧力をかける。被疑者が若年の場合は、警察側が親(親族)を接見にいれてゆさぶるとか、まあいろいろあります。
  • パクられて身元が割れなかったらどうなるか:
    1. デモ初参加で身元が特定されるようなものを持っていなかった場合、おそらく被疑者不詳のまま勾留されることでしょう。(デモ常連で居宅が割れている場合はこのかぎりにあらず)
    2. 被疑事実が公務執行妨害や公安条例違反などであれば、氏名不詳のまま起訴猶予でパイ(釈放)される可能性もあるかも。しかし公妨ていどなら起訴されないという保証はどこにもなく、被疑者不詳のままの起訴もありえます。公妨で起訴、被疑者不詳のまま起訴、どちらも実際にあることです(デモなど運動にかぎらず)。
  • 無党派を支援してくれる弁護士はすくないのか:
    1. 共産党系の弁護士の層のあつさにくらべればすくないのかもしれませんが、無党派を支援してくれる奇特な弁護士もけっこういます。首都圏なら救援連絡センターの協力弁護士、労働運動での弾圧事件なら労働者法律センターの弁護士とか。
    2. とくにデモなどで逮捕された場合は、スケジュールさえあえば救援連絡センターの協力弁護士に接見や選任を依頼することができます。
    3. だからデモでパクられたときは、逮捕手続きがすんだらすぐに「救援連絡センターの弁護士を選任する」と告げ、連絡・接見を要求するのが吉(さしあたり費用のことはわすれましょう)。センターの電話番号(03-3591-1301 サアゴクイリイミオオイとおぼえる)も同時に通告できればベター。なお逮捕手続き時にきまっておこなわれる弁解録取にも黙秘でたいしましょう。弁解したつもりが調書になってたりとか、とにかく警察は「落とす」ことしか考えてないので、ご用心。
    4. 不幸なことにセンターへの連絡要求をネグレクトされたり、センターのことをおぼえていなかった場合は、当番弁護士による接見を要求してみましょう。でも当番弁護士だとチンプンカンプンな対応になる可能性が……
    5. 弁護士だけでなく、そとで支援してくれる友人・なかまがいないとやってられないとおもいます。だからひとりで行動に参加して“ちょっと跳ねちゃっただけ”のつもりだったのに、たいへんつらい日々をすごすことになった、なんてこともありえます。ながいながい社会運動の歴史からすれば、人知れずパクられてだれにもたすけられず闇にきえてったひとって実はけっこういるんじゃないでしょうか。わたし自身が直接かかわった範囲では弾圧事件があればかならず救援対策を講じてきたつもりですが……すべてを見通せるわけでもないので、こうしたことをちょっと考えただけでも気が滅入ります。
  • 名前が新聞に出ないように弁護士を手配しなければならない:
    1. 携帯電話機だとか、キャッシュカードだとかをもったままパクられた場合は所持品検査の段階で割れるので、弁護士が手配できたとしても匿名性の確保はできませぬ。身元を特定されるようなものを携行していなくても、以前から面が割れててヤサまで尾行されていたとしたらおなじことです。
    2. 日本のマスメディアは警察からリークさえあれば被疑段階(推定無罪)でも名前を報道するクズばかり。むしろほこらしげに顕名報道する人権感覚のなさがウリでございます。松本サリン事件から一歩も前進してません。
あちゃー、これだと参加心得というより参加しないほうがいいよっていいふらしてるみたい。ふつうに(ふつうってなんだ?)「許可条件」にそったデモなら、こんなことほんとは考えなくていいはずなんですが……むかしはもっと状況ちがってたんでしょうけど、いまこんなんです、ということで。

余談ですが、そのむかし、ジグっても「パクられ要員」(指揮者、コーラー、旗持ち)は一、二泊でかえってくるという牧歌的状況もあったとか聞きますが──それでもよけいにパクられないような固いスクラムをくんでいた場合だとおもいます──もうそんな時代じゃないんですよね。

cf.
デモの心得みたいなもの(自由と生存のメーデー07)
etikedo : デモ 反弾圧
 
 

ノー・パサラン!

カスティーリャに ¡No Pasaran! ということばがある。「(やつらを)とおすな!」という意味いみだ。1930年代ねんだいたいファシストせんのさなかに人民じんみん戦線せんせんのがわでさけばれたスローガンである。そのはんネオナチや反ファシズム(アンティファ)の運動うんどうであいことばのようにしてつかわれてきた。

きのう、埼玉県さいたまけん蕨市わらびしで「保守ほしゅ」を自称じしょうする民間みんかんファッショのデモがあった。主催しゅさい関係者かんけいしゃのひとりはヒトラーの擁護者ようごしゃで、人類じんるいにたいする罪人つみびとである。デモでかかげられた主張しゅちょうは「不法ふほう外国人がいこくじんはでていけ」というものだった。これにたいして「きることは犯罪はんざいじゃない」とのスローガンをかかげた抗議こうぎ行動こうどうがよびかけられ、結果けっかとして抗議行動がわに二人ふたり逮捕者たいほしゃがでたという。

わたしは現場げんばにいなかったので、その抗議行動についてはなにもいえない。いうつもりもないし、その資格しかくもない。しかし「生きることは犯罪じゃない」のスローガンを支持しじする。日帝にっていのこれまでの「経済けいざい侵略しんりゃく」をかんがえれば、あるいは現状げんじょうにおける内外ないがい支配的しはいてき資本しほん結託けったくをみれば、「不法滞在たいざい」などということがいかに盗人ぬすっと猛々たけだけしいものであるかがハッキリしている。

資本しほん超国籍的ちょうこくせきてき活動かつどう自由じゆうはあるのに、ひとの移動いどうの自由がない。しかし人間にんげんはもとより生きるために移動するものである。いうまでもなく、この列島れっとうのマジョリティとされる「日本人にほんじん」も、おおくのひとびとがまじりあってかたちづくられている。

よりよく生きようとするひとびとの奔流ほんりゅうはだれにもとめられない。だからこそ〈わたし〉/〈わたしたち〉「日本人」には、みずからが歴史的れきしてきにどのような存在そんざいであるかを自省じせいしながら、マレビト(客人・稀人)と交流こうりゅうしていくことがまず必要ひつようなのだとおもう。定着ていちゃくをのぞむマレビトは〈わたし〉/〈わたしたち〉「日本人」の隣人りんじんであり、またホマラニスモ(人類人じんるいじん主義しゅぎ)の立場たちばにたてば、マジョリティとしてどうふるまってきたのかというみずからの歴史的性格せいかくをなげすてるわけにはいかないが、〈わたし〉/〈わたしたち〉「日本人」もまたマレビトにすぎない。

ファシストをとおすな! レイシストをゆるすな! だれも犯罪者なんかじゃない! ¡Alerta, alerta antifascista!
 
 

無政府主義将軍マフノのドラマ

無政府主義将軍といえばネストル・マフノ。

このウクライナ・パルチザンの人生がウクライナ/ロシアでTVドラマ化されていました(制作2005年、RTVi放送06年)。うかつにも全然知らずにいて、YouTubeで検索していてつい最近気がつきました。だれか翻訳して字幕つけてください。ドンパチスペクタクルっぽいから軍オタにも需要あるんじゃないかと…(冗談)。なお、作品の参考情報を英語化したウェップページに The Nine Lives of Nestor Makhno があります。

それにしても、マフノフシチナ(マフノ運動)がTVドラマの対象になるのも、ロシア共産党正史の重圧から「解放」された現在だからこそのことかもしれません。つまりボルシェヴィキ反革命にぶっつぶされたウクライナ労農革命運動史にも、叙情的な歴史ものがたり化がなされうる時間がおとずれたということです。

しかし、アルシーノフのマフノ運動史を訳した郡山堂前氏によれば、「現地の人はマフノ反乱について余所者にはあまり話したがらない、話しても無駄だと思っているらしいこと、しかし同時にマフノ反乱に否定的な態度の人でもマフノとマフノ反乱を誇りにしているようだということ」があります(1)。ここから状況の変化がどうあれば他律的なTV映像化が可能となるのか、むしろそのことのほうが気になります。

現在、ウクライナといえば、親ロシアか反ロシアかというUS帝国の戦略上の二元論にそった報道ばかりがなされ、ひとびとがどうであるかを伝えようとするマス・メディアはほとんど存在しません。もちろんインディメディアなどの独立メディア運動体が存在しているので、その気になれば情報はいくらでも入手することはできるでしょうし(ただし言語の壁がありますが)、また運動体からの情報もあるわけで、マフノたちのたたかいが提起した自由共産の革命運動の今日的な意味がどうあるのかということは、たとえつたないものであっても考究されうべきものだと思います。

むしろ金融資本主義崩壊後の世界にあって、「自分の運命を自分自身の手に握り、自分の生活を自分自身の意思、自分自身の真実によって建設するためにこそ、われわれは勝つのだ」(2)というマフノ運動の意義が生かされるべきであり、懐古趣味の叙事詩はほんとうは必要ないのであります。

(より理論的な関心でいうと、マフノ運動は革命の扼殺者=ボルシェヴィキに敗北したのち、アナキスト総同盟論というこんにちにまでおよぶ組織論的問題を提起しているため、運動の総括はたんなる訓古学にとどまらないはずです。)

(1) ピョートル・アルシノフ『マフノ運動史 ウクライナの反乱・革命の死と希望』(郡山堂前訳、社会評論社、2003年)の訳者解説より。同氏は1999年から2001年にかけてドニエプロペトロフスク市(旧エカチェリノスラフ市)に滞在し、「現地の人」の反応を直接経験しているとのこと。
(2)ドイツ・オースリア軍兵士やコザックに向けたマフノ初期のビラより:「勝利か死か──歴史的瞬間としての現在、これこそがウクライナの農民が直面している問題である。だが、われわれの全てが死ぬことはありえない、われわれは余りにも数が多いからだ、われわれは──人類そのものだからだ。それゆえ、われわれは勝つだろう。だが、これまでのように、新たな主人に自分の運命をゆだ ねるために、われわれは勝つのではない。そうではなく、自分の生活を自分自身の意思、自分自身の真実によって建設するためにこそ、われわれは勝つのだ」(前同 p.55)

文献(絶版本ばかり)
  • ヴォーリン『知られざる革命 クロンシュタット反乱とマフノ運動』(野田茂徳・野田千香子訳、現代思潮社、1966年)
  • ヴォーリン『一九一七年・裏切られた革命 ロシア・アナキスト』(野田茂徳・野田千香子訳、林書店、1968年)
  • ポール・アヴリッチ『ロシア・アナキズム全史』(野田茂徳訳、合同出版、1971年)
  • ピョートル・アルシーノフ『マフノ叛乱軍史 ロシア革命と農民戦争』(奥野路介訳、鹿砦社、1973年) 郡山訳は新訳
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Author:noiz
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