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貧者とともに生きた人

上笙一郎/山崎朋子『光ほのかなれども──二葉保育園と徳永恕』(現代教養文庫)
※ネットに書影なし、スキャンする手間もなし

 ようやく見つけた。先週の土曜日、仕事の準備などでちょっとだけ事務所に顔を出したときに立ち寄った近所の古本屋で発見。ここの古本屋は品揃えに意思が感じられるので(いやどんな本屋にしても意思はあるはずだけれど)、たまに覗いている。朝日新聞社、光文社文庫、そしてこの現代教養文庫(版元・社会思想社は92年廃業)と、刊行されてはすぐに絶版されるという行路を繰り返したらしい数奇な運命のこの本、貧乏人してみればそれなりによい値段がついていたものの、探し物でもあったのでさっさとレジに向かった。
 二葉保育園は、1900年に東京三大スラムの一つ、四谷鮫河橋(鮫ヶ橋)につくられた貧民幼稚園である二葉幼稚園が改組されたもの。
 徳永恕はその二葉保育園/幼稚園の二代目の園長で、まさにびんぼったれの子供たちに尽くした行いの人。
 ちなみに東京のいわゆる貧民窟(スラム)は関東大震災で最後的に消えてなくなった(震災以前から細民街への移転の動きあり)。現代の貧乏人の住まいは、野宿者の小屋掛け・テント掛けの集住空間のほか、ネットカフェ、レストボックス、ゲストハウスなどに拡散した観がある。ドヤ(木賃宿)はすでに昔日の様相と異なって、海外バックパッカー向けの安宿に様変わりしているところも多い。
etikedo : 貧困
 
 
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Author:noiz
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