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ワード・リロイ・チャーチルについて

2008
09-11
ワード・リロイ・チャーチルの「病理としての平和主義──米国の疑似プラクシスに関するノート」(1986)が森川莫人さんによって翻訳された。雑誌『アナキズム』11号に掲載される予定。同論説は北米の社会運動に携わる一部の人々のなかで議論をまきおこした。プラクシス(praxis)は「実践」と読んでおこう。

このテクストの読解にあたって参考になるかどうかは分からないが、Wikipedia などから著者の略歴を簡単にまとめておく。

ワード・リロイ・チャーチル(Ward LeRoy Churchill)
1947年イリノイ州エルムウッドに生まれる。父はマスコギー族とクリーク族、母はチェロキー族の血を引くという。66年米軍入隊、ヴェトナム戦争時には長距離強行偵察隊(LRRP)──グリーンベレーより過酷な任務につくとされる──に所属した。帰米後 SDS や Weather Underground に協力。84年にはコロラド・アメリカ・インディアン運動(CO AIM)の共同ダイレクタとなり、コロンブス・デイに反対する運動をデンバーで組織。またAIMの同志でラコタ=チペア族のレオナルド・ペルーティエ防衛委員会のスポークスパースンも務めた(ペルーティエはでっち上げの殺人罪に問われ収監中)。74年からサンガモン州立大(現・イリノイ大スプリングフィールド校、イリノイ州サンガモン郡)で学位を修め、78年よりアファーマティヴ・アクションの担当者としてコロラド大ボウルダー校に勤務し、エスニック研究ブログラムの一環として北米先住民問題も教えることとなった。90年より正式に教員となり、96年にエスニック研究学部に移動、2002年に学部長となる。01年のエセー「止まり木で眠るニワトリの正義のために」(On the Justice of Roosting Chickens)が口実となり、05年からコロラド大当局のパージ策動が開始され、07年7月24日解雇された。この時、エスニックな出自を「詐称」とする攻撃がくわえられたが、チャーチルが指摘するように、現在までに続く連邦政府の混血・同化を柱とする先住民絶滅政策の歴史をふまえるならば、そもそも誰が先住民であるのかないのかを「記録」によってのみ決めつけるのは不当であろう(1954~66年には「血が薄まった」として全米で100部族以上が解散させられたが、レッドパワー運動により「再認定」要求の流れが強まっている)。CIAやFBIを使った連邦政府のアメリカ・インディアン運動(AIM)に対する弾圧と先住民コミュニティの分断攻撃がありながらも、チャーチルの北米先住民のための研究や著作・論説は先住民の諸コミュニティに好意的に捉えられており、同化主義を強制する血統量定法(blood quantum laws)の規定にも係らず、チェロキー族連合キートゥーワー(Keetoowah)バンドは「栄誉ある協力メンバーの位置にある」(honorary associate membership)とその功労に報いてきた。

主要著作
  • 『弾圧のエージェント』(1988, Agents of Repression) ジム・ヴァンダー・ウォールとの共著。FBIのコインテルプロ・プログラムによるブラック・パンサー党とアメリカ・インディアン運動への弾圧を分析。
  • 『支配人種の幻想』(1992, Fantasies of the Master Race) アメリカ文化のなかのアメリカ・インディアンのシンボルの戯画化の分析に取り組む。映画「ダンウス・ウィズ・ウルブズ」の原作となったトニー・ヒラーマンのミステリ小説(ナヴァホ族シリーズなど)やニュー・エイジ運動に現れた文化帝国主義を批判した。
  • 『大地のための闘い』(1993, 2002, Struggle for the Land) 合衆国政府のアメリカ・インディアン虐殺・追い出しによる土地収奪の歴史を分析した論集。
  • 『インディアンとは我々なのか』(1994, Indians are Us?) 『支配人種の幻想』に続くアメリカ・インディアンに対する文化侵略・帝国主義を分析。パインリッジ居留地での虐殺を描いた映画「ブラック・ ローブ」、レオナルド・ペルーティエの起訴、スポーツマスコット、インディアン芸術・工芸法(Indian Arts and Crafts Law)、血統量定諸法(blood quantum laws)などをジェノサイドの手段として考究。特にニュー・エイジによるシャーマニズムとアメリカ・インディアンの伝統の搾取を批判しいてる。
  • 『原住民の息子より インディヘニスム選集』(1996, From a Native Son: Selected Essays on Indigenism, 1985-1995) アメリカ先住民の歴史・分化・政治運動を扱った論説集。
  • 『ジェノサイドについての若干の問題』(1997, A Little Matter of Genocide) 1492年から現在に続く民族浄化についての分析。北米インディアンへの抑圧だけでなく、カンボジアのポル・ポト、トルコのアルメニア人弾圧、「ジプシー」に対する欧州人、ナチスのポーランド人・ユダヤ人虐殺などを扱っている。
  • 『正義の曲解』(2002, Perversions of Justice) アメリカ連邦政府のインディアン諸法の分析を通じ、その手法は先住民に対してだけでなく、対外的な植民地主義的「帝国の論理」として展開していると析出。
  • 『止まり木で眠るニワトリの正義のために──合衆国の帝国的横暴と犯罪性の帰結についての考察』(2003, On the Justice of Roosting Chickens: Reflections on the Consequences of U.S. Imperial Arrogance and Criminality) 大学パージの原因となった論説を増補したもの。AK Press の支援による。米軍の内政干渉と国際法違反を分析した二部構成となっている。
  • 『インディアンを殺して人間を救え──居留地学校がもたらした虐殺の衝撃』(2004, Kill the Indian, Save the Man: The Genocidal Impact of American Indian Residential Schools) 家から居留地学校(カナダ)・インディアン寄宿学校(アメリカ)に強制移住させられた先住民の子供たちの歴史を追跡することによって、 1880年代から百年間続いた政府の政策がいかに民族根絶的なものあったかを究明。
その他、論文「病理としての平和主義」と同タイトルの著書がある(マイク・ライアンとの共著)。副題は「北アメリカにおける武装闘争の役割についての考察」(Reflections on the role of armed struggle in North America)。

cf.
Ward Churchill Solidarity Network
超大国を歩く:終身教授 テロ評論で解雇の危機
Indigenism, Anarchism, and the State: An Interview with Ward Churchill

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