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日本の労働運動が組織できんかった対象?

2010
03-23
根来祐さんが「日本の労働運動がパート労働者を組織できんかったこと」と書いてるけど、ある意味では正しく、ある意味では間違ってると思う。組織率からいえば「組織できんかった」といえる。けど、女性パート労働者を組織してきた運動がぜんぜんなかったかといえば、そりゃ違う。運動の内実はともかくとして、(女性の)パート労働者を組織してきた組合はたしかにある。地域合同労組もそうだけど、あのゼンセンだって流通部門では合同労組なんか問題にならないくらい強力に組織してきてるじゃん。つまりもっというと、女性のパート労働者でも組織される人とされない人に分かれているということです。これはたしかに運動の力量の問題にかかわるのだけれども。
 組織率の観点からすれば、日本の労働運動はいまや男女問わず労働者を組織できなくなってきたというべきで、とりわけ官公労と大企業中心の労働運動を問題にするなら、それは単に「男」中心というだけでなく、下請け・孫請け・ひ孫請けの底辺の野郎どもを度外視する差別的な「男本工」の世界であったとより踏み込んで規定すべきでしょう。だからこそニコヨンの全日自労や寄せ場における各組合・争議団の運動が成立したのだし。中小企業における運動は事情がややことなっていて、総評における合同労組の先駆である全国一般は中小企業対策という性格があり、それは総評合流以前の「中立」的な労働運動の系譜に属していて、しかも群小の工場が林立する地域における一般労組の運動は戦前からあって零細企業も射程にいれていたわけです。こっちのほうは家族ぐるみの運動として成立せざるをえなかった特質があり、戦後総評のある時期に「家族ぐるみ運動」が成果として語られたわけだれども、意地悪いいいかたをすればそれは戦前の運動のやきなおしにすぎなかった。
 話が脱線するけれど、パートではないにせよ、のちにゼンセンの女性部門の根幹となった繊維産業に就労する女性労働者の運動を組織したのは野郎ばかりじゃない。むしろ女性の職場活動家がいなければあれだけの組織化と闘争はできなかったはず。だってかつての紡績女工の運動って寮ぐるみ・生活ぐるみの闘いだったんだから。そのゼンセンがこんにちにおいても、たとえ排他的なユニオンショップ(職場ぐるみ)であれ、女性の非典型雇用労働者をも組織していることは当然無視できるわけがないのです。てゆーか日本の労働運動のうち、パートの組織化でもっとも力があるのってゼンセンでしょ。
 自分の目の届く範囲・かかわった範囲でのみの話として「パートは──」というならそりゃ限定して語るべきで、個別具体的な話を一般化できるかどうかはまた別の問題になる。人はどうしても自分が知っていることを世界のすべてと思い込みがちなので、このあたりのことについては慎重に考えてしかるべきなわけです。

それでも根来さんの眼目である論及(労働運動は男が組織してきた──だよね?)は、大雑把にいえば、まあそうなのかなとも思う。それにそれは労働運動にかぎったことじゃないし、根来さんは社会運動一般にありがちなこととして念頭においてるんでしょう。自分も「男」であるのにこういうのはなんですが、なんにつけてもヘテロの男、男、男ばかりの運動というのはありふれた光景だからです。
 でもやっぱり男が場を規定・リード・支配しがちという話と、労働運動の組織化の射程についてはやはり単純化して考えない方がいいと思います。男ばっかりじゃない地域運動・住民運動もたくさんあるしね……それこそ「パートの主婦」のような存在が主軸をしめる運動だってあるわけですよ、人がそれを知るかどうかはともかく。だから個人がかかわってきた限りでの「運動」の特質を性急に一般化して語るときに付随する陥穽について、自覚的であるべきだと思います。
 おまけに根来さん的文脈からすると、「妻」も「彼女」もいない・いらない単身者の男性、つまり「シャドウワーク」ももちろん自分でやる「男」はいったいどこにいればいいのかと(笑)。とりわけ asexual 指向の「男」はまあ……「女」「男」の紋切り型の弁別の場からは退場するしかないのかもしれないけど。
 さらに脱線すると、わたしの場合、酒も飲めないんで、「飲みゅニケーション」をインフォーマルな意思決定の場にされるとけっこうツライもんがあるんだよなー。飲む人と場を共有することじたいはできるんだけど。全国の下戸よ! 団結せよ! 謀議はシラフでよろしく、なんつってな。

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Comment

No title
noizuさんコメントありがとうございます。私のブログにお返事をかきましたのでよかったら読んでみて下さい。今後もどうぞよろしゅうに。
  • 2010-03-23│11:41 |
  • negorin URL│
  • [edit]
No title
失礼ですが、noizさんが何を主張したいのかが分からないんですけども。もちろん、これもある、あれもある、当てはまらないケースもある、個人的な体験を性急に一般化してはならないという要旨であることは分かります。お題の設定や語り方への批判も分かりますが、せっかく活動家同士が議論しているなら、問題提起されているシャドーワークや運動の場のつくり方、家父長制などについてもう少し触れられた方が良いのではないのでしょうか?問題提起に対しての意見が薄いため、「男」「女」が置かれている社会的な立場や社会構造、男性労働者の状況と女性労働者の状況の比較など抜きに、あれもこれもと相対化されてしまわれているように感じ、若干危惧を覚えました。
  • 2010-03-24│01:58 |
  • 北条うらら URL│
  • [edit]
No title
この記事ね、主張したい内容が主題によってくもらされるのではないか、というのが主張したいことです。限界はあれど先人の努力は無下にしてはならないという思いが強いため、それこそ「あれもこれも」な書き方をしてしまったので、なにがなんだか分からんつー批判は甘受します。
御説に関しては、新たに屋上屋を架した記事をご笑覧ください。たぶん少し関連してると思います。うたた寝しながら書いてたら前後しました。
  • 2010-03-24│03:50 |
  • noiz URL│
  • [edit]

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